昨日の夜ごはんの後、お皿洗いをしていたときのこと。
油のついたフライパンを、着られなくなった子ども服でふき取りました。
カレーや油汚れは、いきなりスポンジで洗うとすぐに傷んでしまうので、
私はいつも、いらなくなった服やタオルを小さく切ってウエスとして使っています。
昨日、適当に手に取った一枚は、アンパンマンの服でした。

これは、長女が生まれる前に、当時働いていた職場の方からいただいたもの。
姉弟ふたりとも、何度も何度も着て、たくさんの思い出がつまっています。
特に思い出すのは、保育園に行きたくないと泣いていたある月曜日の朝。
「アンパンマンなら着ていく」と言うので、キャラクター服NGの園でしたが、
何度かこっそり着せて送り出したことがありました。
うれしそうに着ていた2人の笑顔を思い出して、
お皿を洗いながら、少しだけ胸がきゅっとしました。
今ではアンパンマンがなくても保育園に行けるし、
服の好みもずいぶん変わってしまいました。
でも、あのとき、登園を一緒に支えてくれたアンパンマン服たち。
ありがとう。
最後はお掃除用の布として、しっかり使い切るからね。
子ども服って、見た瞬間に何かしらのエピソードがよみがえって、
ふと心がさみしくなることがあります。
小さな子どもとの時間は、密度が濃いぶん思い出も色濃くて。
それがきっと、洋服一枚にも気持ちがこもる理由なのかもしれません。
でもきっと、大きくなっても同じ。
制服や通学カバンを見たときにも、また思い出してさみしくなるんだろうな…
そんなことを、しみじみ考えた夜でした。
手放すけど、忘れない。そんな子ども服との付き合い方も、悪くないなと思います。
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